なぜ「評価が高いのに合わない」が起きるのか
評価が高いインソールを買ったのに、足の痛みが思ったほど楽にならなかった。
そんな経験をした人は、意外と少なくないと思う。
自分も最初はそうだった。
レビュー評価も高く、値段もそれなり。
「これなら間違いないだろう」と思って選んだのに、劇的な変化はなかった。
当時は、
「もっと良い商品を選ばなきゃダメなのか」
「結局、高いものじゃないと意味がないのか」
そんなふうに、商品そのものに原因があると思っていた。
でも、いくつか試していく中で、だんだん違和感が出てきた。
評価が高い=誰にでも合う、わけではない。
価格が高い=自分に合う、とも限らない。
じゃあ、なぜ合わなかったのか。
その理由を後から整理してみると、原因は商品ではなく、自分の「条件」を見ていなかったことにあった。
この記事では、
インソールが合わない理由を「商品」ではなく「条件」という視点から整理していく。
専門的な話をするつもりはない。
あくまで、実際に迷って遠回りした経験をもとにした話だ。
同じように、
「何を選べばいいかわからない」
「失敗したくない」
と感じている人にとって、判断材料の一つになればと思っている。
多くの人が勘違いしている「インソール選び」
インソール選びでつまずく人には、いくつか共通した勘違いがあると思っている。
自分自身も、最初はそのど真ん中にいた。
評価が高い=自分に合う、と思ってしまう
一番ありがちなのがこれだと思う。
レビューの星が多く、コメントも好評だと、「これなら大丈夫だろう」と思ってしまう。
でも、よく考えてみると当たり前の話で、
評価が高いというのは「多くの人にとって無難」なだけで、
自分の体や使い方に最適という意味ではない。
体重も違えば、立ち仕事かどうかも違う。
それでも同じ評価を見て同じものを選んでしまう。
ここに、最初のズレが生まれる。
価格で判断してしまう
次に多いのが、価格での判断だ。
「安いものはダメそう」
「高いものなら効果がありそう」
自分もそう思って、最初は少し高めのものから試した。
確かに、作りがしっかりしていたり、素材が良さそうに感じたりはする。
ただ、使ってみて思ったのは、
高い=自分の条件に合っている、とは限らないということだった。
逆に、安いものでも条件が合えば楽になることもある。
価格はヒントにはなるけれど、答えではなかった。
「柔らかい=楽」と思い込んでしまう
足が痛いと、どうしても「柔らかそうなもの」を選びたくなる。
クッションが効いていて、フカフカしていれば楽になりそうに見えるからだ。
実際、自分もそういう基準で選んだことがある。
でも、体重があったり、立ち仕事で長時間使ったりすると、
柔らかい素材はすぐに潰れてしまう。
結果として、支えがなくなり、思ったほど楽にならないことがある。
このあたりも、条件を無視した思い込みだった。
ここまで振り返ってみると、
自分がやっていたのは「商品をどう選ぶか」ばかり考えて、
「自分がどういう条件で使うか」をほとんど見ていなかった、ということだった。
だから次に考えるべきなのは、
**インソールそのものではなく、「条件」**になる。
次の章では、
インソールが合う・合わないを分ける「条件」を、
できるだけシンプルに整理していく。
インソールは「条件」で決まる|合う/合わないを分ける3つの条件
足が痛い人向けに「どこを見て選べばいいか」を整理した記事も書いています。
→ 足が痛い人向けのインソールの選び方https://ippo-maeni.com/insole-foot-pain/
インソールが合うかどうかは、
商品そのものよりも使う人の条件でほぼ決まると思っている。
評価や価格より先に、
まず見たほうがいい条件は3つある。
条件① 体重|重くなるほど「合わない」が起きやすくなる
体重は、インソール選びで一番影響が大きい条件だと思う。
特に体重が重めの場合、
柔らかいインソールは想像以上に早く潰れる。
最初は楽に感じても、支えがなくなり、結果として疲れやすくなることがある。
これはインソールが悪いというより、
想定されている負荷と合っていないだけだ。
体重が増えれば、足にかかる負担も当然増える。
その状態で「柔らかさ」だけを基準に選ぶと、
合わない可能性が高くなる。
条件② 立ち仕事|「どれくらいの時間、どう使うか」
次に重要なのが、立ち仕事かどうか、そして使う時間の長さ。
- 立ちっぱなし
- 歩き回る
- 座る時間もそこそこある
この違いだけでも、足への負担はかなり変わる。
さらに、仕事用の靴が複数ある場合、
「1足だけ楽」でも意味がないことがある。
全部に同じインソールを入れられるのか、
それとも靴ごとに考える必要があるのか。
立ち仕事の場合、
インソール単体ではなく、靴との組み合わせまで含めて考えないと、
合わないと感じやすい。
条件③ 痛みの出方|同じ「足の痛み」でも中身は違う
「足が痛い」と一言で言っても、
実際には痛みの出方は人によって違う。
- 朝一にかかとが痛い
- 土踏まずがだるくなる
- 足裏全体がジワッと疲れる
この違いを無視して選ぶと、
どうしてもズレが出る。
同じインソールでも、
ある人には合って、別の人には合わない。
それは当然で、痛みの原因や負担のかかり方が違うからだ。
だから、「誰にでも効くインソール」を探すより、
「自分の痛みはどんな出方か」を整理したほうが、
結果的に失敗しにくい。
この3つ、
体重・立ち仕事・痛みの出方が揃うと、
インソール選びの見え方はかなり変わる。
自分も最初は、
これらを意識せずに商品だけを見て選んでいた。
だから迷走した。
次の章では、
この条件をほとんど見ていなかった自分のケースを、
もう少し具体的に振り返ってみる。
自分のケース|なぜ迷走したのか
自分の場合、振り返ってみると、迷走する要素が最初からそろっていた。
立ち仕事で、仕事用の靴が複数ある。
体重も軽いほうではない。
それなのに、最初はそうした条件をほとんど整理しないまま、
「良さそうなインソール」を探していた。
最初に高いものを選んだ理由
最初は、少し高めのインソールを1つ買った。
理由は単純で、「どうせならちゃんとしたものを」と思ったからだ。
レビューも良く、作りもしっかりしていそうだった。
実際、履いた直後の感触も悪くなかった。
ただ、仕事で使う靴は1足ではない。
1足だけ楽になっても、他の靴ではまた足が痛くなる。
そこで、「これを全部の靴に入れるのは現実的じゃないな」と感じ始めた。
安いものも試した理由
その頃、先輩から
「安いインソールでも十分だよ」
という話を聞いた。
確かに、毎日使う靴が何足もあるなら、
高いものだけで揃えるのはきつい。
そう思って、安いインソールも試してみることにした。
結果として、
高いものと安いものを併用する形になった。
良くなった。でも、何が効いたのかわからない
体重が重めの状態で感じたことは、別の記事でまとめています。
→ 体重100kg前後でインソールを使ってみたレビューhttps://ippo-maeni.com/insole-100kg-review/
しばらく使ってみると、
足の痛み自体は以前よりかなり楽になった。
ただ、ここで別の問題が出てきた。
「これ、どっちが効いてるんだ?」
高いインソールなのか、
安いインソールなのか、
それとも単に慣れただけなのか。
条件を整理していなかったせいで、
良くなった理由を説明できない状態になっていた。
当時は、条件を言語化できていなかった
今なら分かるけれど、
当時は「体重」や「立ち仕事」という条件を、
意識しているつもりで、実はちゃんと言語化できていなかった。
なんとなく
「立ち仕事だから」
「体重があるから」
とは思っていた。
でも、それが
インソールの硬さや構造にどう影響するのかまでは、
考えられていなかった。
だから、
商品を変えては悩み、
また別のものを試す、という流れになった。
ここまで書いてみて思うのは、
迷走の原因は「判断ミス」ではなく、
判断の前提が整理できていなかったことだった、ということだ。
次の章では、
この迷走を経て気づいた
「商品より先に見るべきだったもの」について書いていく。
途中で気づいたこと|商品より先に見るべきだったもの
いくつか試して、迷走して、
ようやく気づいたことがある。
それは、
商品をどう選ぶかより先に、自分の条件を整理すべきだったということだ。
当時は、
「どれが一番いいか」
「高いほうが効くのか、安くても大丈夫なのか」
そんなことばかり考えていた。
でも、それは順番が逆だった。
条件を整理していないと、結果が評価できない
高いインソールと安いインソールを併用して、
足の痛みは確かに楽になった。
ただ、
どちらが効いたのか分からない。
それどころか、
なぜ楽になったのかも説明できなかった。
これは、
インソールの性能がどうこうという話ではなく、
判断の基準がなかっただけだと思っている。
体重、
立ち仕事の時間、
靴の数、
痛みの出方。
これらを整理せずに使ってしまうと、
良くなっても、悪くなっても、
次にどうすればいいのか分からなくなる。
「なんとなく」で選んでいたことに後から気づく
振り返ると、
自分は「条件を考えているつもり」で、
実はかなり「なんとなく」で選んでいた。
- 立ち仕事だから
- 体重があるから
- 評価が高いから
どれも間違ってはいないけれど、
それだけでは判断材料として足りなかった。
条件を言葉にできていないと、
選び方も、振り返りも、すべて曖昧になる。
商品は「答え」ではなく「手段」
このあたりから、
インソールに対する考え方が変わった。
インソールは、
足の痛みをすべて解決する「答え」ではない。
あくまで、
今の状態を少し楽にするための手段だ。
体重を減らす、
立ち方や歩き方を見直す、
靴を変える。
本当は、
そちらのほうが根本的な解決に近いのかもしれない。
ただ、それがすぐにできないからこそ、
インソールを使う。
そう考えるようになった。
見る順番を変えるだけで、選び方は変わる
商品を見る前に、
まず自分の条件を見る。
- 今の体重
- 立ち仕事の時間
- どこが、いつ、どう痛むのか
これを整理したうえでインソールを見ると、
「合いそう」「合わなさそう」の判断が、
以前よりずっとしやすくなった。
少なくとも、
理由の分からない迷走はしなくなった。
次の章では、
こうした考え方を前提にした、
今の自分のスタンスについて書いていく。
正解を決めるつもりはない。
ただ、なぜこの書き方、この切り口で続けているのか、
その理由を整理しておきたい。
今のスタンス|正解を押し付けない理由
ここまで書いてきて、
自分の中で一つはっきりしていることがある。
それは、
インソールに「唯一の正解」はないということだ。
体重も違う。
立ち仕事かどうかも違う。
靴の種類も、使う時間も、痛みの出方も違う。
それなのに、
「これを選べば大丈夫」
「これが一番おすすめ」
と断言するのは、どうしても違和感があった。
自分のケースは、あくまで一例
自分は、
体重が多めで、立ち仕事をしていて、
仕事用の靴も複数ある。
この条件では、
こういう選び方をしたほうが楽だった、
という話はできる。
でも、それが
体重の軽い人や、座り仕事が多い人に
そのまま当てはまるとは思っていない。
だから、
「この商品が正解」と言い切るよりも、
「こういう条件だと、こうなりやすい」
という書き方をしている。
押し付けないほうが、結果的に役に立つ
正解を押し付けないと、
情報として弱く見えるかもしれない。
でも実際には、
条件を整理する視点を持ったほうが、
失敗は減る。
商品名を覚えるより、
自分の状態を把握するほうが大事だと思っている。
それができれば、
インソールを変えるべきなのか、
靴を見直すべきなのか、
それとも別の対策を考えたほうがいいのか、
判断しやすくなる。
このブログでやりたいこと
このブログでは、
インソールを「売りたい」わけではない。
- なぜ合わなかったのか
- なぜ迷走したのか
- どう整理すると納得できたのか
そういった過程を残しておくことで、
同じところで立ち止まっている人が、
少し判断しやすくなればいいと思っている。
この記事の位置づけ
この記事は、
インソール選び全体の考え方の土台になるものだ。
具体的な選び方や、
足の痛みが出やすい人向けの話は、
別の記事で詳しく書いている。
- 足が痛い人向けのインソールの選び方
- 体重が重めの人が実際に使ってみたレビュー
これらは、
この記事の考え方を前提にした具体例になる。
まとめ|合わなかった理由は「商品」ではなかった
インソールが合わなかった理由は、
商品が悪かったからではない。
自分の条件を整理せずに、
商品だけを見て選んでいたから、
迷走した。
体重、立ち仕事、痛みの出方。
この3つを見るだけでも、
選び方はかなり変わる。
正解を探すより、
自分の条件を知ること。
この記事が、
そのきっかけになればと思っている。

